ChatGPTとClaude、会話を分けずに同じスレッドで切り替える方法

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この記事の要点 ChatGPT・Claudeの公式アプリは、それぞれ自社のサービス内で会話が完結する設計になっており、片方で始めた会話をもう片方に持ち越すことはできません。 Claudeの「メモリのインポート」機能はユーザーの好み・設定をまとめて移す機能で、会話を継続的に同期するものではなく、進行中の会話のやり取りそのものを引き継ぐものでもありません。 BYOK型のチャットクライアントを使うと、1つの会話スレッドの中でモデルを切り替えながら、それまでのやり取り全体を次のモデルに渡して続けられます。

ChatGPTとClaudeを両方使っていると、会話の途中で「これはもう一方のAIの方が得意かもしれない」と思う場面が出てきます。ですが公式アプリはそれぞれ独立していて、片方で進めていた会話をもう一方に持ち越すことはできません。

結論から言うと、この「会話を分けずに済ませる」方法は実はあります。BYOK型のチャットクライアントとは、自分で発行したAPIキーを持ち込んで、ChatGPT・Claudeなど複数のAIモデルを1つの画面から使えるツールのことです(はやトークなど)。これを使えば、1つの会話スレッドの中でモデルを切り替えながら、それまでのやり取り全体を次のモデルに渡して続けられます。

なお、本記事はBYOK型チャットクライアント「はやトーク」を開発・提供するみやこしが執筆しています。記事の後半で自社サービスに触れますが、その箇所では改めてその旨を明示します。

「あ、これは別のAIの方が向いてる」で会話が分断される

ChatGPTで長めの調べ物をしていて、途中から「この続きは長文の構成力があるClaudeに任せたい」と思ったことはないでしょうか。あるいはClaudeで文章を練っていて、「ここから先は画像も欲しいからChatGPTで」と思う場面もあるはずです。

得意分野が違う2つのAIを使い分けている人ほど、こうした「途中で切り替えたい」瞬間に頻繁に出会います。ところが公式アプリはそれぞれ独立したサービスなので、ChatGPTでの会話をClaudeが読むことも、その逆もできません。

なぜ会話が分断されるのか

理由は単純で、ChatGPTとClaudeはそれぞれ別会社(OpenAIとAnthropic)が提供する、別々のサービスだからです。それぞれのアプリは自社のサーバーに会話を保存し、自社のモデルがその履歴を読む前提で作られています。進行中の会話をそのまま読み込んで続きを話せるような機能は、ChatGPTとClaudeの間には公式には用意されていません(後述のメモリインポートは例外的な機能ですが、対象は会話そのものではありません)。

このため、片方のアプリで進めていた会話をもう一方に持ち越したい場合、選択肢は限られます。現実的な回避策は、それまでのやり取りを手動でコピーし、もう一方のアプリに「これまでの経緯です」と貼り付けてから続きを聞く方法です。動作はしますが、コピー漏れや要約のズレが起きやすく、会話が長くなるほど手間も増えます。

何を解決すべきか

論点を整理すると、「会話を引き継ぐ」ときに本当に必要なのは、それまでのやり取りを、次に使うモデルが読める形でそのまま渡すことです。ここで混同しやすいのが、「好み・設定を覚えておいてもらうこと」と「進行中の会話のやり取りそのものを引き継ぐこと」の違いです。

Anthropicは2026年3月、Claude向けの「メモリのインポート」機能を公開し、ChatGPTなど他社サービスから、ユーザーの好みや習慣といった情報をClaudeのメモリに取り込めるようにしました(Anthropic公式)。これは便利な機能ですが、あくまで「Claudeにあなたについて覚えておいてもらう」ための引っ越し型の機能で、会話を継続的に同期するものではなく、進行中の1つの会話のやり取りそのものを引き継ぐ仕組みでもありません。

会話を切り替え・引き継ぐための3つの選択肢

選択肢向いている人注意点
手動でコピー&ペーストするたまにしか切り替えない人、無料の範囲で済ませたい人会話が長いほど手間が増え、貼り漏れも起きやすい
メモリのインポート機能を使う(Claude)片方のAIに完全に乗り換えたい人「好み・設定」の引き継ぎであり、進行中の会話そのものは引き継がれない
BYOK型のチャットクライアントで、同じスレッド内でモデルを切り替えるChatGPTとClaudeを両方使い続けたい人APIキーを自分で発行する必要がある

自分のペースでたまに切り替えるだけなら1つ目で十分です。逆に「もうClaudeに一本化したい」という人には2つ目が向いています。「両方を使い分けながら、会話はできるだけ分断したくない」という人に合うのが3つ目です。

そもそもBYOKとは

3つ目に出てきた「BYOK」、聞き慣れない方も多いはずです。BYOK(Bring Your Own Key)とは、AI提供元(Anthropic・OpenAIなど)から自分で発行したAPIキーを持ち込んで、ChatGPTやClaudeを利用する方式のことです。月額固定のサブスクリプションとは違い、使った分だけの実費を直接支払う仕組みで、はやトークのようなクライアントアプリを介して使います。詳しくはBYOKとは何かで解説しています。

選択肢の1つとしての、はやトーク

※ここから先は筆者が個人開発しているサービスの紹介です。興味がない方はFAQまで読み飛ばしてください。

はやトークは、ChatGPT・ClaudeのAPIキーを使って動くBYOK型のチャットクライアントです。1つの会話スレッドの中で、送信するたびにChatGPT・Claudeを自由に切り替えられます。切り替えても、その時点までの会話全体(ユーザーの発言・AIの返答すべて)がそのまま次のモデルに渡されるので、「これまでの経緯を説明し直す」手間がありません。

これは特別な同期機能ではなく、使い分けの基準に沿ってモデルを選んでいる人が、画面に表示されている会話をそのまま次のモデルへの入力として使う、という素直な仕組みです。

料金体系はシンプルで、基本料は月額980円(税込)。これに加えて、実際に使った分のAPI実費をAnthropic・OpenAIへ直接支払う形です。はやトークはAPI利用料にマージンを載せていません。

なお、片方のAIに完全に一本化したい方には、前述のメモリインポート機能や、そのAIの公式プランをそのまま使う方が向いています。無理に両方使い続ける必要はありません。

よくある質問(FAQ)

Q. 会話を引き継ぐと、料金は2倍かかりますか? A. いいえ。BYOK型クライアントでの利用は、実際にAPIに送信したトークン数に応じた従量課金です。1つの会話を長く続けるほど、次に送る際に渡す文脈(それまでの会話全体)が増えて入力トークン数は増えますが、これは同じモデルだけで会話を続けた場合でも起きる、一般的なチャットAPIの性質です。

Q. 会話の一部だけをClaudeに、別の部分だけをChatGPTに読ませることはできますか? A. はやトークでは会話全体をそのまま次のモデルに渡す仕組みのため、特定の発言だけを除外して渡すことはできません。機密情報を含む発言がある場合は、その会話ではなく新しいスレッドを使うことをおすすめします。

Q. Claudeのメモリインポート機能とは何が違いますか? A. メモリインポートは、ユーザーの好みや過去の傾向といった「メモリ」をAI間で一度だけ移す機能で、Claude側に情報を定着させることが目的です。はやトークでの会話引き継ぎは、進行中の1つの会話のやり取りそのものを、送信するたびに選んだモデルへその都度渡す仕組みで、目的も仕組みも異なります。

Q. はやトークを使うには、必ずAPIキーを自分で用意する必要がありますか? A. はい。はやトークはBYOK(Bring Your Own Key)方式のため、Anthropic・OpenAIのAPIキーをご自身で発行いただく必要があります。発行手順はAPIキーの発行・設定方法にまとめています。

まとめ

  • ChatGPT・Claudeの公式アプリはそれぞれ独立しており、片方の会話をもう一方に持ち越すことはできません
  • Claudeの「メモリインポート」機能は好み・設定を移す一度きりの引っ越しツールで、進行中の会話のやり取りそのものを引き継ぐ機能ではありません
  • 会話を分断したくない場合の選択肢は、手動コピー&ペースト・メモリインポート・BYOK型クライアントでのモデル切り替えの3つです
  • BYOK型クライアントなら、1つの会話スレッド内でモデルを切り替えても、それまでのやり取り全体が次のモデルに渡されます

はやトークについて

はやトークは、ChatGPTとClaudeを自分のAPIキーで、1つの画面から切り替えて使えるチャットクライアントです。基本料は月額980円(税込)に、実際に使ったぶんのAPI実費を足した金額で、利用額のリアルタイム表示・しきい値警告に対応しています。現在、2026年9月15日までのお申し込みで初月の基本料が580円になるローンチキャンペーンを実施中です(2ヶ月目以降は通常の980円)。

片方のAIに一本化したい方や、機密情報を含む会話をモデルをまたいで扱いたくない方には、公式アプリやメモリインポート機能をそのままお使いいただくほうが向いています。

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